デルフィの神託

ギリシャにデルフィという小さな町があります。

かなり大きい地図でないと見つけることもできない町ですが、そこには中学校の教科書に載っているような有名な遺跡があります。

今から6000年以上も前からデルフィの神託と言われる神からのお告げを求めて、ギリシャ各地からはるばるこの地を訪れる人々がいました。

実際に訪れてみると、かなりくたびれた駅舎には鶏が走り回る山がちの小さな集落といった、なんとものどかな町です。

生活するにはかなり厳しいところで、岩山の比較的平らなところに町がへばりついているといった感じです。

遠くにはイオニア海も眺めることはできますが、向かいに連なる岩山と谷間にオリーブ畑が広がる荒涼とした風景です。

参考リンク・・・デルフィの古代遺跡の絶景写真画像

神殿の遺跡を訪ねてみると、ギリシャ時代に使われていた楕円形の競技場や神からの言葉を聞くために建てられたと思われる半円形の神託場など、静かではありますが、ギリシャ時代の人々が救いを求めた歴史あるパワースポットだったのです。

今でも鉄道は1日数本しか通っていない場所ではありますが、世界各地からここを見たいと思って訪れる観光客がいることを考えれば、訪れるというよりは、導かれてやってくるというほうが正しいのかもしれません。

夕暮れになるとこの遺跡はさらに神秘さを増します。

周りの岩山が赤く染まり、糸杉の林は、炎のようにも見えます。

このようなへんぴな場所に神殿が建てられた理由に納得する瞬間です。

夜になり東から満月が昇ると、月明かりに照らされる神殿で神々が、宴を開いているような幻想にとらわれる遺跡です。

1987年に古代デルフィの遺跡は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。